近世日本米市場の制度的基礎


高槻泰郎(神戸大学経済経営研究所)
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大証寄附研究部門セミナーシリーズ第29回
近世日本米市場の制度的基礎

高槻泰郎(神戸大学経済経営研究所)

2011年7月,72年ぶりにコメ先物が試験上場されることが決定し,新聞各紙を賑わしたことは記憶に新しい.そこで必ずと言っていいほど引き合いに出されていたのが,世界初の組織的商品先物市場と言われる江戸時代の堂島米会所である.世界初という肩書きに加え,江戸時代経済における大坂米市場の重要性が,これまでに数多くの研究者を惹きつけ,実際に多くの研究成果を生み出している.しかし,こと取引制度に関して言えば,戦前以来の研究を無批判に踏襲する傾向は否めず,またそれらの古典的研究は原史料の出典を欠いているなど,問題も多い.
 こうした研究状況を踏まえ,報告者は近刊予定の単著書籍において,堂島米会所の取引制度を原史料に立ち返って復元する作業を試みたが(『近世米市場の形成と展開』名古屋大学出版会,2012年1月刊行予定),これとても制度の「復元」に過ぎず,個々の取引制度が価格形成に与えた影響などについて踏み込んだ分析を行うものではない.近年のマーケットマイクロストラクチャー分析の発展に鑑みるならば,そこで関心の置かれている事柄について,堂島米会所の取引制度に照らして考察を加える価値は大きいと言えよう.
 そこで本報告では,史料より新たに復元された取引制度について,その内容を紹介し,解釈を加えるべき点,あるいはさらなる分析を加えるべき点を虚心坦懐に整理することを目的とする.具体的には,現物市場,先物市場の基本的構造,約定の仕法,決済制度などについて取り扱う予定である.

講 師:
高槻泰郎(神戸大学経済経営研究所)
テーマ:
近世日本米市場の制度的基礎
日 時:
2012年01月16日(月)16:20-17:50
場 所:
文学部・法学部・経済学部本館 1階 多目的室
参加費:
無料
アクセス:
会場までのアクセスは下記URLをご参照ください。
http://www.es.osaka-u.ac.jp/access/
お問い合せ:
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