非現金資産担保とデリバティブ市場の形成


瀧野一洋(名古屋商科大学)
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大阪大学 数理・データ科学セミナー 金融・保険セミナーシリーズ 第95回
非現金資産担保とデリバティブ市場の形成

瀧野一洋(名古屋商科大学)

 本セミナーでは,デリバティブ契約時に現金あるいは非現金資産が担保として受け渡される状況を考え,担保としてどちらの資産が選好されるのか,またそれによって市場の大きさがどう影響受けるのかについての理論研究の結果を報告する.
 デリバティブ取引における債務不履行リスクのことをカウンターパーティ・リスクと呼ぶが,このリスクから生じる損失を回避するため現行のデリバティブ取引においては担保が求められるようになっている.従来は担保として現金が求められてきたが,現在では国債などの非現金資産も担保適格資産として受け入れられている.本セミナーでは,市場が担保資産の種類を広げることの意義を,市場規模の最大化という観点からミクロ経済的に議論する.
 本セミナーではまず,担保付き資産に対するリスク中立評価法について先行研究を用いて解説する.次に,担保を差し出す側の最適化問題(純資産に対する効用最大化問題)を設定し,デリバティブの最適契約量を導出する.これと担保付き資産に対するリスク中立価格から,均衡におけるデリバティブの市場規模を示す公式を導出する.最後に,資産価格および各金利水準の変動を確率微分方程式でモデル化し,モンテカルロ・シミュレーションを用いて,市場規模に対する数値結果を与える.数値結果より市場規模を最大にする最適な現金・非現金担保の組み合わせを明らかにする.

講 師:
瀧野一洋(名古屋商科大学)
テーマ:
非現金資産担保とデリバティブ市場の形成
日 時:
2018年05月31日(木)16:20-17:50
場 所:
大阪大学豊中キャンパス基礎工学研究科I棟204号室
参加費:
無料
アクセス:
会場までのアクセスは下記URLをご参照ください。
http://www.es.osaka-u.ac.jp/ja/access.html
お問い合せ:
本ウェブサイトの「お問い合せ」のページをご参照ください。