第4回 機械学習・データ科学 スプリングキャンプ
大阪大学 数理・データ科学教育研究センター
(機械学習スプリングキャンプ実行委員会)
「認知心理学とベイズ統計学」(初学者向け講演会)
第4回 機械学習・データ科学 スプリングキャンプ
大阪大学 数理・データ科学教育研究センター
(機械学習スプリングキャンプ実行委員会)
09:00 開会 
大阪大学MMDS副センター長 鈴木 貴 氏
09:00-10:30 講演
関西学院大学 社会学部 社会学科 教授 清水 裕士 氏
 「意思決定モデルとベイズ統計モデリング」
心理学や経済学で扱われる意思決定モデルは,人間の合理性を数理的に表現するモデルである.本講義では,意思決定モデルにおける選好,効用,信念といった概念を解説し,心理学で提案された経済モデルであるプロスペクト理論を紹介する.また,プロスペクト理論のパラメータをベイズ統計モデリングで推定する方法についても説明する.
10:40-12:10 講演
大阪公立大学大学院 現代システム科学研究科 准教授 武藤 拓之 氏
「統一的なベイジアンフレームワークによる仮説検証と認知モデリング」
認知心理学は,人間の心を情報処理装置とみなし,観察可能な行動からその情報処理の仕組みを解き明かそうとする学問である。本講義では,認知心理学の研究においてベイズ統計学を利用することの利点を,特に仮説検証と認知モデリングの側面に焦点をあてて実例とともに幅広く概説する。
13:20-14:50 講演
大阪大学MMDS 特任教授 朝倉 暢彦 氏
「計算論的認知科学とベイズ推定:感覚情報処理のベイズモデリングとモデルベース解析」
David Marrによる情報処理システムを理解するための3つの水準,すなわち計算理論,情報表現とアルゴリズム,ハードウェアによる実装は現在に至っても認知科学における重要な説明水準である.本講義では,生体の感覚情報処理の計算理論の水準での理解を目的としたベイズモデリングについて解説する.また,構築した計算論モデルを用いたモデルベース解析について実例を紹介する.
15:00-16:30 講演
専修大学 人間科学部 教授 国里 愛彦 氏
 「計算論的精神医学:ベイズ統計と精神医学・臨床心理学の接点」
計算論的精神医学(Computational Psychiatry)は,精神障害の理解において数理モデルを用いる研究領域である。本講義では,計算論的精神医学が研究領域として成立した背景,代表的な生成モデルとその研究について概観する。その上で,ベイズ推論モデルを用いた精神医学・臨床心理学研究に焦点をあてて講演する。
16:30 閉会
| テーマ: | 第4回 機械学習・データ科学 スプリングキャンプ | 
|---|---|
| 日時: | 2024年03月08日(金) | 
| 場所: | 大阪大学 中之島センター 10F 佐治敬三メモリアルホール | 
| 参加費: | 参加費無料 | 
| 参加方法: | 下記URLよりお申込み下さい(申込締切日:2024/2/29) https://spring-camp2024.peatix.com/ | 
| アクセス: | https://www.onc.osaka-u.ac.jp/access/ | 
| お問い合せ: | 主催: | 大阪大学 数理・データ科学教育研究センター (機械学習スプリングキャンプ実行委員会) | 
