重要なお知らせ
大阪証券取引所(大証)の取引制度改正に伴い、2013年9月2日にCSFI(現在のMMDSの前身)は2つのボラティリティ指数VXJとCSFI-VXJをそれぞれVJOとVXJに改称します。2013年7月16日付で大証は直近3限月のオプションの権利行使価格を250円刻みから125円刻みへ、その他の限月のオプションの権利行使価格を500円刻みから250円刻みへと変更しました。この改正による VXJ(旧CSFI-VXJ)への影響は見受けられない一方、VJO(旧VXJ)は大きな影響を受けていることが確認されました。
この影響の有無は2つのボラティリティ指数の計算方法の違いによるものです。VJOは資産の流動性が低い場合に問題があることが Fukasawa et al. (International Journal of Theoretical and Applied Finance, 2011) において指摘されています。一方、VXJは同論文により提案された方法に基づいて流動性の問題を上手く工夫し、CBOEと同じボラティリティ指数をより精度よく計算しています。また、VJOの計算方法は取引制度改正に伴い修正が必要である一方、VXJは修正することなく従来通りの精度のよいボラティリティ指数を計算できることがわかりました。
したがって、MMDS(旧CSFI)は、VIXの日本版として、VJO(旧VXJ)ではなくVXJ(旧CSFI-VXJ)の利用を推奨します。今後は、無用な混乱を避けるため、VXJのみをウェブページ上で公開することを決定しました。ウェブページ上の VXJは週一回、時系列データは月一回の更新となります。VJOは時系列データとして2013年12月分まで入手可能です。
VXJ(旧CSFI-VXJ): VXJ利用ガイド
VXJ(旧CSFI-VXJ): 解説論文 (IJTAF掲載(2011)誤植修正済み)
VJO(旧VXJ): VJO解説 (この文書は旧VXJについて解説したものを当時のまま記載しています。)
仁科一彦・Nabil Maghrebi・大屋幸輔・生方雅人・深澤正彰・山崎和俊・石田功・黒瀬雄大・高橋慎・久納誠矢