MMDS大阪大学 数理・データ科学教育研究センター
Center for Mathematical Modeling and Data Science,The University of Osaka

企業の負債構成と負債の再交渉

富田信太郎 (慶應義塾大学)

大証寄附研究部門セミナーシリーズ 第18回

企業の負債構成と負債の再交渉

富田信太郎 (慶應義塾大学)

本稿では、トレードオフ理論の枠組みに、再交渉可能である銀
行負債と再交渉不可能である社債が利用できるという想定を導入
し、企業の最適な負債構成を決定するモデルを提示している。
伝統的なトレードオフモデルと同様、企業は負債利用の節税効
果と期待倒産コストのトレードオフに直面するが、銀行負債を利
用することで期待倒産コストを抑制することができる。
ただし、再交渉には費用がかかることを想定しており、銀行負
債を利用すると期待倒産コストを抑制する一方で、再交渉費用を
負担する必要があるというトレードオフもまた考慮することにな
る。その結果、株式、銀行負債、社債の最適な構成が内点解として
導かれる。

講師: 富田信太郎 (慶應義塾大学)
テーマ: 大証寄附研究部門セミナーシリーズ 第18回
日時: 2011年01月28日(金) 16:20-17:50
場所: 大阪大学豊中キャンパス法経大学院総合研究棟 509セミナー室
参加費: 無料
参加方法:
アクセス: 会場までのアクセスは下記URLをご参照ください。
http://www.es.osaka-u.ac.jp/access/
お問い合せ: 本ウェブサイトの「お問い合せ」のページをご参照ください。