日本企業のペイアウト政策と株式分割:機関投資家へのサーベイ調査による実証分析
芹田 敏夫 (青山学院大学)
大証寄附研究部門セミナーシリーズ 第15回
日本企業のペイアウト政策と株式分割:機関投資家へのサーベイ調査による実証分析
芹田 敏夫 (青山学院大学)
本論文では、日本の主要な機関投資家へのサーベイ調査を行い、株式市場における投資家側の主要なプレーヤーである機関投資家が財務政策(ペイアウト政策と株式分割/くくり直し)をどのように認識しているかについて分析し、過去に行った事業会社へのサーベイ調査との比較分析を行う。また、機関投資家についての4つの行動仮説を検証する。主な結果は、以下の通りである。配当/自社株買いの決定要因や命題などから総合的に判断すると、機関投資家の認識は平均的にはファイナンス理論と整合的であり、事業会社の認識とは多くの点で異なる結果が得られた。また、4つ仮説の検証については、モニタリングによる規律付けを重視する、税制によって銀行と生損保は配当に対する強い選好を持つ、年金は受託者責任に基づく安定配当企業への選好を持つ、という3つの仮説を支持する結果が得られた。
講師: | 芹田 敏夫 (青山学院大学) |
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テーマ: | 大証寄附研究部門セミナーシリーズ 第15回 |
日時: | 2010年07月05日(月) 16:20-17:50 |
場所: | 大阪大学基礎工学研究科I棟 204 |
参加費: | 無料 |
参加方法: | |
アクセス: | 会場までのアクセスは下記URLをご参照ください。 http://www.es.osaka-u.ac.jp/access/ |
お問い合せ: | 本ウェブサイトの「お問い合せ」のページをご参照ください。 |