家計のファイナンシャル・プランニングのための多期間最適化モデル
枇々木規雄 (慶應義塾大学理工学部管理工学科准教授)
大阪大学 金融・保険セミナーシリーズ 第18回
家計のファイナンシャル・プランニングのための多期間最適化モデル
枇々木規雄 (慶應義塾大学理工学部管理工学科准教授)
世帯の家計は、インフレに伴う実質資産価値の減少リスク、世帯主の死亡や疾病に伴う収入減少リスク、住宅の火災に伴う損失リスクなど様々なリスクにさらされている。ファイナンシャル・プランナーは世帯の家族構成、収入・支出、資産・負債や住宅購入、子供の教育、退職後の生計などの将来に対する希望や目標を参考にして、長期間にわたる投資や保険などの戦略を立案し、その実行を手助けする。本論文では、このような様々なリスクを回避し、安定して資産形成を行うための多期間最適化モデルについて議論する。枇々木, 小守林, 豊田(2005)、枇々木, 小守林(2006)、Hibiki(2007)の研究成果をもとにして、ファイナンシャル・プランナーが利用可能なより現実的なモデル化を行うために、
(1) 税金の支払いも含めた現実の家計のキャッシュ・フローの精緻化、
(2) 定期保険、逓減定期保険、収入保障保険による保険ポートフォリオとそれぞれを用いた場合の比較、
(3) 収入保障保険の給付金に対する所得税を考慮したモデル、
(4)「100-年齢」投資戦略とコンスタント・リバランス戦略のもとでの最適保険戦略モデル、
(5) 付加保険料の影響、
(6) 賃金の変動と株式収益率の相関係数の影響、
について、数値分析によって検証する。
講師: | 枇々木規雄 (慶應義塾大学理工学部管理工学科准教授) |
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テーマ: | 大阪大学 金融・保険セミナーシリーズ 第18回 |
日時: | 2008年11月07日(金) 16:20-17:50 |
場所: | 基礎工J棟617 |
参加費: | 無料 |
参加方法: | |
アクセス: | 会場までのアクセスは下記URLをご参照ください。 http://www.es.osaka-u.ac.jp/access/ |
お問い合せ: | 本ウェブサイトの「お問い合せ」のページをご参照ください。 |