整数計画ソルバ開発とその性能評価について
品野 勇治 (Zuse Institute Berlin)
大阪大学 数理・データ科学セミナー 数理モデルセミナーシリーズ 第18回
整数計画ソルバ開発とその性能評価について
品野 勇治 (Zuse Institute Berlin)
最新の汎用整数計画ソルバは,最も複雑なソフトウェアの一つである.計算複雑性理論の観点からは,解く問題はNP困難であるにも関わらず,現実的な時間内で実用的な問題が扱えるようになってきている.線形計画ソルバを利用した分枝カット法で問題は解かれるが,それぞれのアルゴリズム構成要素はヒューリスティックな実装であり,それぞれが多くのパラメタを持つ.このため,新たなアルゴリズムの追加や,あるヒューリスティックのパラメタの変更が,全体の性能へ与える影響を正確に把握することも困難である.加えて,ソルバの性能評価方法も確立されているわけではなく,どのような評価方法を用いても,解く問題のデータセットによって評価は変わる.このような状態にも関わらず,整数計画ソルバは,実感として性能が向上していると受け入れられている.本講演では,整数計画ソルバ開発の現状を紹介するとともに,その性能評価について議論する.
DOWNLOAD PDFposter(569.50KB)講師: | 品野 勇治 (Zuse Institute Berlin) |
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テーマ: | 大阪大学 数理・データ科学セミナー 数理モデルセミナーシリーズ 第18回 |
日時: | 2018年12月25日(火) 15:30-17:00 |
場所: | 基礎工学研究科J棟1階セミナー室 |
参加費: | 無料 |
参加方法: | |
アクセス: | 会場までのアクセスは下記URLをご参照ください。 http://www.es.osaka-u.ac.jp/ja/access.html |
お問い合せ: | 本ウェブサイトの「お問い合せ」のページをご参照ください。 |