契約再交渉と優先株式の最適性
大森孝造 (大阪経済大学)
大阪大学 数理・データ科学セミナー 金融・保険セミナーシリーズ 第73回
契約再交渉と優先株式の最適性
大森孝造 (大阪経済大学)
企業の資金調達手段は債券や株式など様々な手法があり,それぞれが最適契約となる状況や要因が研究されている.しかし,優先株式についてはそうした説明が見当たらない.優先株式は,企業再生に伴って発行されうことが多いが,その発行量は普通株式に比べても決して少なくはない.そこで,本研究は,経営者と外部投資家との間でエージェンシー問題が生じる状況において,優先株式の最適性に関する説明を試みる.注目するのは,予め外部投資家への分配額を定めておくことができる機能である.同様の分配パターンは発行済証券の買入れでも達成可能であるが,単独では,その機会は経営者によって選択されない.このことが優先株の最適性を補強する.
講師: | 大森孝造 (大阪経済大学) |
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テーマ: | 大阪大学 数理・データ科学セミナー 金融・保険セミナーシリーズ 第73回 |
日時: | 2016年08月01日(月) 16:20-17:50 |
場所: | 大阪大学豊中キャンパス 法経研究棟509セミナー室 |
参加費: | 無料 |
参加方法: | |
アクセス: | 会場までのアクセスは下記URLをご参照ください。 http://www.es.osaka-u.ac.jp/access/ |
お問い合せ: | 本ウェブサイトの「お問い合せ」のページをご参照ください。 |