MMDS大阪大学 数理・データ科学教育研究センター
Center for Mathematical Modeling and Data Science,Osaka University

錯視から見えてくる脳の視覚データ活用戦略

杉原 厚吉(明治大学 研究・知財戦略機構 先端数理科学インスティテュート 研究特別教授)

AI・データ利活用研究会 第42回

錯視から見えてくる脳の視覚データ活用戦略

杉原 厚吉(明治大学 研究・知財戦略機構 先端数理科学インスティテュート 研究特別教授)

講師プロフィール:
1973年東京大学大学院工学系研究科修士課程修了後、電子技術総合研究所、名古屋大学、東京大学などを経て、2009年より明治大学へ着任し、2019年4月より現職。専門は数理工学。ロボットの目を開発する研究の中で、不可能図形のだまし絵を立体化する手法を見つけ、立体錯視の分野へも研究を広げてきた。さまざまな不可能立体を創作し、立体錯視アーティストとしても活躍している。国際ベスト錯覚コンテスト優勝4回、準優勝2回。錯視立体作品は、2018年9月より2020年5月までの1年8ヶ月にわたって台湾の国立故宮博物院で特別展示されるなど、多くの科学館・美術館で展示の実績を持つ。

講演概要:
目で見て奥行きを理解する視覚データ処理を、私たちの脳はたやすくやっているように見えます。しかし、私たちの住む空間が3次元なのに対して、網膜に映る視覚データは2次元しかありませんから、そこから奥行きを読み取る問題はそもそも解が決まらない無理難題です。脳は足りない情報を補いながら奥行きを推測しているにすぎません。推測ですからいつも正しいとは限りません。推測が間違ったとき錯視が起きます。本セミナーでは、立体錯視の創作という手探りの研究活動を紹介しながら、脳が奥行きを推測するためにどのようなデータ活用戦略をとっているかを考えたいと思います。

DOWNLOAD PDF鏡に映すと姿が変わる変身立体「巣に帰る」(杉原厚吉作、2022年二科展入選作品)(29.68KB)
講師: 杉原 厚吉(明治大学 研究・知財戦略機構 先端数理科学インスティテュート 研究特別教授)
テーマ: AI・データ利活用研究会 第42回
日時: 2022年11月25日(金) 講演 18:00-19:00 質疑 19:00-20:00
場所: オンライン開催
参加費: 無料
参加方法: Zoomウェビナーを用いたオンラインでの開催となります。
参加ご希望者は下記より事前登録下さい。

開催時刻:2022年11月25日 06:00 PM 大阪、札幌、東京
トピック:AI・データ利活用研究会 第42回

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https://zoom.us/webinar/register/WN_WPDBMwurRgGYZ9Rj4dKd5Q


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アクセス: オンライン開催
お問い合せ: 本ウェブサイトの「お問い合せ」のページをご参照ください。