心臓シミュレータを用いた薬剤の催不整脈リスク評価
岡田純一 (東京大学大学院新領域創成科学研究科, 株式会社 UT-Heart 研究所)
AI・データ利活用研究会 第38回
心臓シミュレータを用いた薬剤の催不整脈リスク評価
岡田純一 (東京大学大学院新領域創成科学研究科, 株式会社 UT-Heart 研究所)
薬物の中には副作用として致死性不整脈に発展する可能性の高い危険な不整脈であるTorsade de Pointes(TdP)の発生リスクを高めるものがある事が知られている.そのため医薬品開発の際には,あらゆる薬物において,TdP発生リスクに与える影響を評価する事が日米EU医薬品規制調和国際会議(ICH)-S7Bガイドラインにより義務付けられている.しかし,従来法である「thorough QT試験」は非常に高コストであり,またfalse positiveが多い事が問題点として指摘されている.我々はより高精度で安価な催不整脈リスク評価法として有限要素法に基づく心臓興奮伝播解析と細胞薬理実験を組み合わせた薬物のスクリーニングシステムを開発した.講演では,本システムの概要について述べる.さらに最近の適用例としてCOVID-19の治療候補薬の心臓への副作用リスクの明確化と低減対策の提案を行った研究について紹介する.
講師: | 岡田純一 (東京大学大学院新領域創成科学研究科, 株式会社 UT-Heart 研究所) |
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テーマ: | AI・データ利活用研究会 第38回 |
日時: | 2022年07月22日(金) 講演 18:00-19:00 質疑 19:00-20:00 |
場所: | オンライン開催 |
参加費: | 無料 |
参加方法: | Zoomウェビナーを用いたオンラインでの開催となります。 参加ご希望者は以下の ・Googleフォーム https://forms.gle/wMbrujZ9wUVTa79p6 にご記入いただくか ・自動配信システムへの登録 http://www-mmds.sigmath.es.osaka-u.ac.jp/structure/activity/ai_data_index.php をご検討ください。 自動配信システムへご登録いただいた方にはID・パスワードが発行され、今後の 同研究会開催情報及び数理・データ科学教育研究センター関連団体の情報を自動配信いたします(詳細は上記のページをご確認下さい)。 |
アクセス: | オンライン開催 |
お問い合せ: | 本ウェブサイトの「お問い合せ」のページをご参照ください。 |