MMDS大阪大学 数理・データ科学教育研究センター
Center for Mathematical Modeling and Data Science,Osaka University

バイオテレメトリー:水圏の動物を追いかける

三田村啓理 (京都大学教授)

AI・データ利活用研究会 第19回

バイオテレメトリー:水圏の動物を追いかける

三田村啓理 (京都大学教授)

陸海域の動物を取り巻く様々な問題の中でも、“いつ”、“どこで”、“何をしているか”に関する問題は、動物資源の維持・管理、絶滅危惧種の保護など幅広い学問分野から注目を集めるテーマである。陸域の動物はヒトが直接目で観察できるが、海域の動物は直接目で観察することが極めて困難だった。
 近年、目に観えない海域の動物、特に魚類の行動や生態を明らかにするために、バイオテレメトリー(発信機と受信機を用いた、動物の位置を遠隔測定する技術)技術が開発されてきた。昨今の技術革新は著しく、小型の発信機を装着した個体の位置を把握できるだけでなく、個体の遊泳深度、経験水温、体内温度、活動量、周囲の溶存酸素量、筋電図、心電図などの情報、さらには個体だけではなく魚群や捕食者と被食者の関係などまでの膨大な情報が時々刻々と得られる。本発表では、水圏の動物の行動を把握するために駆使されている、昨今のバイオテレメトリー技術の進展と研究によって得られるデータについて紹介したい。

講師: 三田村啓理 (京都大学教授)
テーマ: AI・データ利活用研究会 第19回
日時: 2021年07月09日(金) 講演 18:00-19:00 質疑 19:00-20:00
場所: オンライン開催
参加費: 無料
参加方法: Zoomウェビナーを用いたオンラインでの開催となります。
参加ご希望者は以下の
・Googleフォーム
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にご記入いただくか
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http://www-mmds.sigmath.es.osaka-u.ac.jp/structure/activity/ai_data_index.php
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アクセス: オンライン開催
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