学習目標
1. データ駆動社会とデータサイエンス
近年、加速していくデータ駆動型社会の中において注目されている数理・データサイエンス・AIの活用領域について学びます。具体的には、プロ野球で積極的に活用されているセーバーメトリクス、物流業界における配送計画、機械設計で必要不可欠な品質管理、更にはマーケティングにおける商品推薦システムを題材として取り上げます。
2. 分析設計
仮説検証サイクルを通して、データ分析の進め方を学びます。まず初めに、トヨタ生産方式で採用されたPDCAサイクル (Plan、Do、Check、Action) にはじまり、より現代的にアレンジされたPPDACサイクル (Problem、Plan、Data、Analysis、Conclusion) をマーケティングで行われているデータ分析について学習します。更に、課題を質的データと量的データを扱いながら、より具体的に理解を深めていきます。
3. ビッグデータとデータエンジニアリング
現代のICTの発展に伴い、様々なビッグデータがオープンデータ化しています。代表的なオープンデータであるe-Stat(政府統計の総合窓口)から食料品に関するデータを紹介します。更には、このようなオープンデータには1次/2次/3次データが存在し、各自で適切に判断することが求められることを学びます。
4. データ表現
ビッグデータの代表例としてテキスト・画像・音声等が挙げられる。このようなビッグデータは、非構造化データであることが多く、解析対象と解析方法を考慮しながら構造化データに変換する必要があります。このアプローチの重要性を様々な実データを元に解説します。
5. AIの歴史と活用領域の広がり
人工知能とは、高度な知的処理を機械・計算機にて実行する理論・技術の事であり、これまで第1次(探索・推論)/第2次(エキスパートシステム)/第3次(機械学習・深層学習)人工知能ブームを経て発展してきました。このようなAIの研究・技術の歴史について学びます。
6. AIと社会
AIは、企業・医療・教育などにおける単純作業を人間の代わりに行なうことが出来、業務の効率化を図ることが出来る一方、「責任の所在が不明確」や「雇用が減る」といった社会問題を含んでいます。そこで、AI倫理やAIの社会的受容性等を同時に議論していく必要があります。
7. 機械学習の基礎と展望
実世界で活用されている機械学習(教師なし・教師あり)のアルゴリズムについて数理・統計的な側面について学習を進めます。数理計画法にはじまり、非線形計画問題、最急降下法、Lagrangeの未定乗数法等について学びます。
8. 深層学習の基礎と展望
実世界で活用されている深層学習の応用事例を学習します。特に、これらのアルゴリズムが「機械学習の基礎と展望」を土台としつつ、特徴量抽出を重要な技術として画像認識・自然言語処理・音声解析などを通して学んでいきます。
9. AIの構築と運用
AIは、再学習や、様々な機械学習アルゴリズムを多段階的に組み合わせることで、正解率が向上し、結果的に学習と推論、評価、再学習を効果的に行うことが可能となる。このような取り組みの具体的な事例を通して、実社会におけるAIの構築と運用を学ぶ。
開講科目と修了要件
学習目標
2024年度 応用基礎レベル モデルカリキュラム対応表
応用基礎レベル モデルカリキュラム | 春・夏学期 |
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データサイエンスの基礎 |
データサイエンスの基礎Ⅰ データ解析の実際 |
データエンジニアリング基礎 | |
AI基礎 | |
実践講義 | 数理・データサイエンス・AI活用PBL(通年) |
学部専門科目 |
工学部:
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応用基礎レベル モデルカリキュラム | 秋・冬学期 |
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データサイエンスの基礎 |
データ科学のための数理 ※選択必修科目 データ・AIエンジニアリング基礎 ※選択必修科目 データ科学と意思決定 データサイエンスの基礎Ⅱ データサイエンスのためのプログラミング入門 【総合】情報探索入門 |
データエンジニアリング基礎 |
データ科学のための数理 ※選択必修科目 データ・AIエンジニアリング基礎 ※選択必修科目 |
AI基礎 |
データ科学のための数理 ※選択必修科目 データ・AIエンジニアリング基礎 ※選択必修科目 文理融合に向けた数理科学Ⅱ |
実践講義 | 数理・データサイエンス・AI活用PBL(通年) |
学部専門科目 |
工学部:
|
2023年度 応用基礎レベル モデルカリキュラム対応表
応用基礎レベル モデルカリキュラム | 春・夏学期 |
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データサイエンスの基礎 |
データサイエンスの基礎Ⅰ データ解析の実際 |
データエンジニアリング基礎 | |
AI基礎 | |
実践講義 | 数理・データサイエンス・AI活用PBL(通年) |
学部専門科目 |
工学部:
|
応用基礎レベル モデルカリキュラム | 秋・冬学期 |
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データサイエンスの基礎 |
データ科学のための数理 ※選択必修科目 データ・AIエンジニアリング基礎 ※選択必修科目 データ科学と意思決定 データサイエンスの基礎Ⅱ データサイエンスのためのプログラミング入門 |
データエンジニアリング基礎 |
データ科学のための数理 ※選択必修科目 データ・AIエンジニアリング基礎 ※選択必修科目 |
AI基礎 |
データ科学のための数理 ※選択必修科目 データ・AIエンジニアリング基礎 ※選択必修科目 文理融合に向けた数理科学Ⅱ |
実践講義 | 数理・データサイエンス・AI活用PBL(通年) |
学部専門科目 |
工学部:
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2022年度 応用基礎レベル モデルカリキュラム対応表
応用基礎レベル モデルカリキュラム | 春・夏学期 |
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データサイエンスの基礎 |
データ科学入門Ⅰ(春学期) データサイエンスの基礎Ⅰ データ解析の実際 |
データエンジニアリング基礎 | 高度情報リテラシー |
AI基礎 | データ科学入門Ⅱ(夏学期) |
実践講義 | 数理・データサイエンス・AI活用PBL(通年) |
学部専門科目 |
工学部:
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応用基礎レベル モデルカリキュラム | 秋・冬学期 |
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データサイエンスの基礎 |
データ科学のための数理 ※選択必修科目 データ・AIエンジニアリング基礎 ※選択必修科目 データ科学入門Ⅳ(冬学期) データ科学と意思決定 データサイエンスの基礎Ⅱ データサイエンスのためのプログラミング入門 |
データエンジニアリング基礎 |
データ科学のための数理 ※選択必修科目 データ・AIエンジニアリング基礎 ※選択必修科目 データ科学入門Ⅲ(秋学期) |
AI基礎 |
データ科学のための数理 ※選択必修科目 データ・AIエンジニアリング基礎 ※選択必修科目 データ科学入門Ⅳ(冬学期) 機械学習統論 |
実践講義 | 数理・データサイエンス・AI活用PBL(通年) |
学部専門科目 |
工学部:
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2021年度 応用基礎レベル モデルカリキュラム対応表
応用基礎レベル モデルカリキュラム | 春・夏学期 |
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データサイエンスの基礎 |
データ科学のための数理 ※選択必修科目 データ科学入門Ⅰ(春学期) データサイエンスの基礎Ⅰ データ解析の実際 |
データエンジニアリング基礎 |
データ科学のための数理 ※選択必修科目 高度情報リテラシー |
AI基礎 |
データ科学のための数理 ※選択必修科目 データ科学入門Ⅱ(夏学期) |
実践講義 |
データ科学のための数理 ※選択必修科目 数理・データサイエンス・AI活用PBL(通年) |
学部専門科目 |
工学部:
|
応用基礎レベル モデルカリキュラム | 秋・冬学期 |
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データサイエンスの基礎 |
データ・AIエンジニアリング基礎 ※選択必修科目 データ科学入門Ⅳ(冬学期) データ科学と意思決定 データサイエンスの基礎Ⅱ データサイエンスのためのプログラミング入門 |
データエンジニアリング基礎 |
データ・AIエンジニアリング基礎 ※選択必修科目 データ科学入門Ⅲ(秋学期) データ科学(機械学習) 機械学習続論 |
AI基礎 |
データ・AIエンジニアリング基礎 ※選択必修科目 データ科学入門Ⅳ(冬学期) 機械学習統論 |
実践講義 |
データ・AIエンジニアリング基礎 ※選択必修科目 数理・データサイエンス・AI活用PBL(通年) |
学部専門科目 |
工学部:
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修了要件
選択必修科目2単位以上、選択科目の中から2単位以上、合計4単位以上。
(本プログラム構成科目の選択必修/選択区分は、所属学部の卒業要件としての必修/選択必修/選択とは異なるものであることご留意ください。)